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中島未絵│ぶどう農家と主婦の“二刀流”を目指す

 中島 未絵 -Mie Nakajima-

中島未絵

ぶどう農家と主婦の“二刀流”を目指す

ようやくやりたいことに巡り会えた

学生時代はバスケットボールに打ち込む毎日で、将来は選手として活躍することが夢だったんですが、大学生のときに諦めてしまって…。

大学卒業後は、自分がどんな仕事をして生きていきたいのか答えが見つからず、まずはいろいろなことをやってみようと思ってシーズンバイトなども数多く経験しましたね。

スキー場や牧場、キャベツ畑で働いたこともありましたし、アルバイトではないんですが、変わったところでは四国八十八ヶ所巡りに行ったりもしました。

もともと身体を動かすことが好きだったんですよね。

その後、働いていた地元のスポーツ施設で夫と出会って結婚し、結婚後は親戚に紹介された事務の仕事をしていました。

仕事に対する不満はなくて、長く働かせてもらっていたんですが、このまま淡々とした人生を送ることに疑問は感じていたんです。

農業に気持ちが向いたのは、須坂産のシャインマスカットを食べて美味しいと感じたことがきっかけでした。

私は生まれも育ちも長野県長野市なんですが、隣の須坂市には臥竜公園の桜を見に行くぐらいで、こんなに凄いものをつくっていることを知らなくて、ただただ驚きましたね。

少し調べてみたら就農体験があることを知って、農業にも興味があったので、まずは自分の目で確かめてみようと参加を申し込みました。

一面にぶどう畑が広がっている光景には圧倒されましたし、いくつかの農園を訪問させてもらったんですが、いろいろな話を聞かせてもらったりして、とにかく楽しいと感じた自分がいました。

ようやく自分がやりたいと思うことを見つけた!という喜びでしたね。

ただ、自分の都合で急に仕事を辞めるわけにはいかないし、そもそも夫の理解もすぐには得られなかったので、就農体験のときに訪問した後藤農園で、週末だけアルバイトとして働かせてもらうことにしたんです。

畑での作業は楽しくて、いつかは独立して自分のぶどう畑を持ちたいという思いがどんどん大きくなりました。

園主は後藤文夫さんという方なんですが、過去に独立している新規就農者を数多く送り出していたので、栽培についてだけでなく経営についての話を聞ける機会も多く、勉強になりましたね。

身近で相談したり協力できる環境は心強い

週末アルバイトを続けている私の熱意に押されたのか、夫も少しずつ理解を示してくれるようになったので、独立に向けた研修を受けようと決意しました。

それを県や市の担当者に伝えたんですが、すでに今年度の募集は終わっていたため、翌年度からになると言われてしまい

私は「農業次世代人材投資資金」の給付を受けるつもりで、要件の中に年齢制限があることは知っていたので、研修開始が翌年からとなってしまうと要件から外れてしまうんです(*注:現行の要件とは異なります)。

ただ、そのままアルバイトを継続しながら作業経験を積むことを条件として、特例として通常2年間の研修期間を1年間にしてもらえることになりました。凄くありがたかったですね。

研修はそのまま後藤さんに受け入れてもらえました。

研修期間中は農業の厳しさを感じることもありましたが、様々なことを教わりましたし、独立1年目の秋から収穫できる畑を紹介してもらえて借りられることになりました。

いろいろと面倒を見てもらえたうえに、良い形で送り出してもらうことができて、感謝しかありません。

他の方よりも研修期間が短いぶん、いまの知識や経験で本当にやっていけるのかという不安や心配もありますが、同じ研修先で同時に独立する方がいますし、きじまるクラブで知り合った方々も含めて、身近に相談したり、協力できる環境があるということは心強いですね。

まだ先のことは考えられませんが、研修の一環として出張販売に行かせてもらったときに凄く楽しいと感じた自分がいたので、いつかはそういった販売方法にもチャレンジしたいと考えています。

また、夫には主婦業も並行して両立させることを条件として理解してもらえたので、これから「農家&主婦」の二刀流で頑張っていきたいと思います。

(取材時期:2020年2月)

これから就農を目指す方へ

農業をやりたいと思ったら、まずは私と同じように体験に行ってみてはどうでしょうか。現地に行くことで見えてくることもありますし、行動することで広がる世界もありますよね。
私もスタートしたばかりなので常に不安は感じていますが、須坂市には仲間が多くいるので心強いですし、協力しながらスキルアップしていけたらと考えています。

中島未絵

▲子供のころから犬を飼うことが夢だったが、須坂市に引っ越してきたことでその夢も叶った。
愛犬を連れて散歩をしていると、近所の方や農作業中の方と顔見知りになるなど交流が生まれ、ネットワークも広がりやすいと感じている。


 

プロフィール

中島 未絵(なかじま みえ)

1975年生まれ。長野県長野市出身。何気なく食べた須坂産のシャインマスカットの美味しさがきっかけで、つくり手の道を目指すことに。住まいを須坂市に移し、やりたいことを見つけた喜びをエネルギーとして、ぶどう農家への一歩を踏み出した。
2020年4月に「ミエイロファーム」として独立。

Instagram ミエイロファーム