新規就農者用の作業場を見学してきました
日滝地区・新規就農者用共同作業場
作業場の確保は新規就農者の課題のひとつ
須坂市には、市内の遊休施設などを作業場として使用できるように整備し、新規就農者向けに貸し出す制度があります。
2020年8月現在では、日滝・高甫の2地区に作業場があります(相之島地区にもありましたが、2019年10月の台風19号による水害により使用不可となってしまいました)が、今回は北信濃くだもの街道沿いにある日滝地区の共同作業場にお邪魔してきました。
名称は共同作業場となっていますが、いわゆる大部屋のようなつくりではなく、ひとつひとつ個室の部屋のようになっており、扉も鍵付きでセキュリティも安心です。
元々はきのこの生産工場だったところを整備したそうで、全5組まで入居可能。賃料は広さによって変動しますが、月額3,000円前後(電気代込み)で借りることができます。
[jin-iconbox01]入居可能数や賃料、その他の条件は地区ごとに異なります。[/jin-iconbox01]ちょうど2020年度のきじまるクラブ会長・吉田さんが、巨峰の収穫を終えて荷造りの準備中だったので、中を見学させてもらいながら少し話を伺いました。
荷造り用に使用している大きな選果台は、ホームセンターで合板や角材を購入して自作したそうで、他にもりんごの収穫コンテナを使用して資材置場の高さを調整するなど随所に工夫が見られ、参考になりました。
[jin-img-kadomaru]荷造り作業を行うのは収穫シーズンだけですが、それ以外の時期は資材置き場など倉庫代わりとしても活用しているそうで、ドライフルーツを作るための小型食品乾燥機なども設置してありました。
新規就農者の中でも、特に移住就農組にとっては園地とともに作業場の確保も大きな課題となります。
アパートの部屋の一角や、軽トラの荷台で荷造りを行っているという方もいますが、やはり適度な広さがあり、気象状況に左右されずに落ち着いて荷造りができる環境が望ましいのは言うまでもありません。
今後は他の地区にも整備される計画があり、こうして市が積極的に取り組みを行ってバックアップしてくれるのは心強いですね。
[jin-img-kadomaru]▲作業場の中は今朝収穫されたばかりの巨峰が並んでいて、甘い香りに包まれていました。色づきも良く、どの房も美味しそう!